築45年の木造住宅は、老朽化が進み、冬場の底冷えなど支障も目立ち始めていました。
しかし、完全に取り壊してしまうのは「もったいない」との判断から、全面リフォームを施すことに決定しました。
高田工務店のリフォームにおける基本方針は、「耐震、断熱、デザインのバランスをとること」。
柱や梁を現在の耐震基準に合わせて補強するとともに、基礎も補強して耐震性を確保。
あわせて、底面に土間コンクリートを施工し、それを蓄熱層として、隣接する作業場の屋根に設置した太陽熱の集熱パネルからの熱を活用して、床暖房できるようにしました。
それとともに、壁や屋根にも断熱材を入れ直し、サッシをペアガラスにして、断熱性を高めました。
間取りでは、家事動線を重視して、以前のダイニングキッチンをキッチン専用に独立させたうえで、隣接するダイニング、奥にある洗面室・洗濯機置き場へと通り抜けられるように。
温熱環境や生活動線が改善され、より活動的に、より健康的に暮らせる住まいに生まれ変わりました。
リフォームのプランを考えることは、住まう人の暮らし方を見つめ直すことでもあります。
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使いにくい台所。そして寒さを何とかしたい。
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49年を経た今でも気に入っているプロポーション。これは生かしたい。
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49年の時間という現実を実感した解体の時。
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玄関には大きな収納を造作。リビングから続くように床板を貼り室内の広さを感じさせている。
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ドアを交換し、外装を新しい部材に張り替えたポーチ
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高断熱と太陽熱利用だから可能な吹抜スペース。冬でも寒くない、というより冬を忘れる。
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作業スペースを確保して家族みんなで立てる台所としたかった。
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以前はダイニングと一体だった空間をキッチン専用に。収納も造作してすっきりと仕上がりました。
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玄関から続くダイニング。出窓を生かして明るく気持ちいい場所。
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隠れ家のような書斎。生まれ育った我が家の雰囲気を残した落ち着いた場所。
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太陽熱は隣接した作業場の屋根から供給される。暖房給湯の60%くらいは太陽熱。