私は就職活動中、ある建設系就職斡旋会社の紹介で高田工務店を知りました。
まずはホームページで会社のフィーリングや内容を見て、面接で話をしてみて「モノ創り」が間近であることが魅力で入社しました。

 

入社した頃は、未経験に等しい私にできることといえば、現場や下小屋での掃除、片付け、建材運び、事務所では、CADのマスターや資料の整理程度でした。
聞いたことがない専門用語や建築辞典にも載っていない単語が飛び交う中で、それらをひとつずつ理解するのにとても苦労しました。

 

そのうちに、手摺の取付けや段差解消工事などの小さな工事から任される様になりました。現場下見、図面作成、提案、保険等の手続き、そして施工。
これを繰り返しながら段々と工事内容が大きく、数も増えていき、新築や増改築を任される様になりました。もちろん、現場では問題が生じることもありますが、周りの強力なフォローアップでそれをひとつずつ解決していき、同じ問題はなくなります。

 

ここでの仕事は、お客様と出会ってからプラン提案、設計、見積り、施工、その後のメンテナンスと一貫して携わることができます。またその随所で、はっとするような様々なテクニックを得ることができ充実しています。

柱や梁を担いだり、土、コンクリート、モルタル、鉄、銅板、和紙、塗料・・・と、様々な素材、建材を素手、素肌で感じられること、また建前(上棟)や直会、昔ながらの文化や知恵、職人技に触れる日々は私にとって常に新鮮で大変興味深いものです。

 

今時、プレカットを使わない手刻みの工務店などほとんどなく、貴重だと思います。珍しいからではなく、材木のクセを見極め適した場所に適した仕掛けを施すことは絶対に後世にも残すべきことと思います。また、「家」という分野において建売や分譲はやらない、さらには木造に特化した完全注文住宅という規格化なしのこだわりも大切なことだと思います。

 

仕事をするにあたり、年齢や経験も勿論大切です。
しかし、それには関係なく、その時にある知識と感性で思いっきりやることの方が大切です。
何にでも興味を持つこと。色々な視点からものを見ること。感じること。
そこから自分なりの発想につなげる。
そんな職場です。

 

2006年2月28日 中村谷 威之